痛み止めとして代表的なロキソニンについて長期間服用によるリスクなどについて記事にします。
何目的で使用されているか
ロキソニンの使用目的により長期服用に対する考え方が変わります。
変形性関節症や関節リウマチによる慢性疼痛、頭痛、急性疾患の大きく3つです。
慢性疾患の場合
関節リウマチや変形関節症、腰痛などで長期間服用する方はいると思います。
医師の指示のもとに服用している場合問題ありません。
長期間服用する場合、は定期的に尿検査、血液検査、肝機能検査等を行う必要があります。
関節リウマチ患者に対し3ヶ月以上ロキソニンを服用した試験では、安全性の低下が認められませんでした。(副作用がなかったという意味ではありません。)
関節リウマチ患者に対する有効性と安全性を見た長期試験では
改善以上が約47%、やや改善が約74%
長期服用による副作用は8%認められましたがいずれも重篤ではなく、ロキソニンの中止等による回復しています。
以上の試験結果からも服用して日常生活の質を上げた方が良いと考えられます。
頭痛
月に15日以上頭痛のために痛み止めを服用している場合、薬を沢山服用するために起こる頭痛の薬物乱用性頭痛のリスクがあります。
偏頭痛には市販で買えない予防薬や別の痛み止めの頭痛薬があります。
一度病院に受診してもらい別薬剤を検討する方が良いでしょう。
急性疾患
長期服用が適さないのは風邪などの急性疾患です。
ロキソニンはあくまでも対処療法で今ある症状を和らげるだけで根本解決にはなりません。
漠然と服用するのは避ける必要があります。
その他
長期服用以前に使用してはいけない方もいます。
消化性潰瘍のある患者、重篤な血液の異常・肝機能・腎機能障害、心機能不全のある患者
ロキソニンに対する過敏症がある、アスピリン喘息、妊娠後期の女性
です。
以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
コメント