酔い止めの薬を買いたいけど沢山の種類があるため何を買えばいいか迷いますよね。
酔い止めの薬を少しでも選びやすくなるよう記事にまとめます。
なぜ酔うのか
車やバスなどの乗り物に乗ると、アクセルやブレーキ、カーブにより平衡感覚が混乱します。
その結果、乗り物酔いが起こり、めまい・吐き気などの症状が出ます。
酔い止めの種類
酔い止め(乗り物酔いの薬)は大きく分けて2つあります。
乗り物酔いを予防する目的で使用する薬
乗り物酔いの不快感を和らげる症状の緩和を目的に使用する薬
の2つです。
予防目的と症状緩和目的の2種類を含む配合剤もあります。
予防目的で使用する薬
もっとも予防効果が高い薬は、抗コリン薬のスコポラミンです。
胃腸を調節する副交感神経を働きすぎないようにすることで
自律神経の乱れを抑え、めまい、頭痛、吐き気の症状を緩和します。
乗り物に乗る30分前に服用することが推奨されてます。
眠気が少ないため、旅行や長期移動中に起きていたい方におすすめです。
デメリットは、症状が悪化してからだと十分に効果が得られない場合があります。
商品例:レジャール液、こどもレジャール液、ボード
症状を和らげるのに使用する薬
すでに乗り物酔いの症状がでている場合に適するする薬は抗ヒスタミン薬です。
成分は抗コリン薬と異なり複数の種類があります。
予防効果は抗コリン薬と同等またはやや劣ると評価されています。
眠気が出やすい薬ですが、逆に眠ることで乗り物酔いを防ぐ役割があります。
商品例:トラベルミン、トラベルミンミニ、酔い止めの薬「クニヒロ」
薬の選び方
効果、副作用、作用時間のいずれかに着目すると選びやすいです。
それではそれぞれ見ていきます。
効果による使い分け
予防目的で使用するなら、抗コリン薬のスコポラミン
スコポラミンがメインで含まれている商品は
商品例:レジャール液、こどもレジャール液、ボード
すでに出た症状の緩和目的で使用するなら、抗ヒスタミン薬
両方の効果を期待する場合や常備薬として持つ場合スコポラミンと抗ヒスタミン薬の合剤を選ぶと安心です。
配合剤は商品の数が多いですが、1日の服用回数、薬の形(カプセルや錠剤、液体タイプ)、味が異なるため自分の好みによって選ぶと良いです。
※商品により使用できる年齢が異なります。
副作用による使い分け
「旅行の移動中も寝ずに景色を楽しみたい!」
「ぼんやりするから眠気がないものが良い。」
そんな時は抗ヒスタミン薬が含まれない酔い止めを選びます。
反対に、「移動中はとにかく寝たい」
そんな場合は抗ヒスタミン薬が含まれている酔い止めを選びます。
作用時間による使い分け
長時間フライトなど移動時間が長い場合、
作用時間が長く用法が1日1回の酔い止めを選択します。
車で数時間など短時間の移動の場合は
作用時間が短く用法が1日3回(または2回)の酔い止めを選択します。
子供は何歳から
3歳未満の子供は脳が未発達であるため乗り物酔いはしないとされています。
可能性はゼロではありませんが、3歳未満の子供がめまいや吐き気を訴えたら、別の原因を考える必要があります。
3歳から始まり小学生の高学年から中学生をピークに成人になるにつれて減っていきます。
以上です。ご覧いただきありがとうございました。
参考文献:OTC医薬品の比較と使い分け
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