漢方薬を処方されたけど、食前か食間の指示があり、飲み忘れることありませんか?
今回は漢方の服用時点について記事にします。
食前・食間でないとだめ?
飲まないくらいなら食後服用で問題ないです。
詳しく見ていきましょう。
そもそも食前、食間とは?
食前とは胃の中に食べ物が入っていない時。食事の30分〜1時間前を指します。
食間とは食事と食事の間で食後2時間くらい
つまり食前と食間は食事との影響を受けないタイミングです。
食後は、胃の中に食べ物が入っている状態で食事30分以内を指します。
飲み忘れがないように、食事のタイミングで飲み方を指定している場合がありますが、
食事と一緒に服用することで効果が下がる薬、空腹時に服用することで効果が下がる薬など用法が大切な薬も多くあります。
せっかく薬を飲むなら期待する効果を出してもらうために用法を守る必要があります。
参考 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000137153.pdf
厚生労働省 日本薬剤師会
なぜ漢方は食前に指定してくることが多いの?
漢方薬の成分は配糖体といって、成分に糖質がくっついています。
その糖質を腸内細菌で分解することで吸収され、全身に巡り効果がでます。
食後だと食べ物と漢方の腸内細菌争いが始まるため、効果が出るのに時間がかかるとされてます。
そのため、食前に用法を指定してくることが多いです。
やっぱり食前に服用しないとだめじゃない?
とは言っても、食前と食後の比較で、効果に大差がないとされています。
そのため、飲まないよりかは飲むことが大切です。
また漢方の成分によって、糖質がくっついている数が異なります。
そのため、分解にかかる時間が漢方ごとに異なり吸収されるまでの時間に差があること、腸内細菌のバランスに固体差があることから、結論を1つにすることは難しいと思います。
食後指定している漢方があるんだけど?
漢方によっては、食後にあえて指定している場合があります。
胃に負担がかかりやすい成分があったり、胃腸が弱い方には食後に指定することがあります。
併用薬と服用時点を合わせるため、食後に指定している場合もあります。
結論
基本用法通りに服用するのが望ましいですが、飲まないに越したことがないので食前に飲み忘れても食後に服用で大丈夫です。
以上です。
ご覧頂きありがとうございました。
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