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便秘治療薬が合わない人や薬による便秘が起きてる方へ

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世の中には便秘で悩んでる方が多いです。

そんな中でも今回は

・便秘治療薬を飲むとお腹が痛い人

・痛み止めによる便秘がある人

に向けて記事を書きました。

目次

下剤を飲むと水っぽい便が出てお腹が痛くなる人

下剤を飲むと痛みがすごい出る

硬結便という、便の水分がぬきとられかちこちに固まった状態の可能性があります。

硬い便が大腸に詰まった状態で無理やり下剤で動かすと痛みがでます。

下剤で水っぽい便が出る

これも硬い便が詰まってる可能性があります。

大腸に硬い便が詰まって、腸と便とのすきまから水が流れてる可能性があります。

解決方法は

浣腸を使用してください。もう下剤は十分です。

とにかく浣腸をして硬い便を出してあげてください。

イチジク浣腸は医療用でも広く使われており、かなり安心できる浣腸です。

痛み止めによる便秘

ロキソニンやカロナールにより便秘はほぼ起こりません。

しかし、抗がん剤治療をしている方が服用している医療用麻薬の鎮痛薬や

慢性的な痛みに悩まされている方が服用している

トラムセット(トアラセット)やトラマドールにより便秘が起こります。

痛み止め(オピオイド)を服用している方には残念ながらかなりの頻度で起こります。

服用を続けていればそのうち便秘になりにくくなるわけでもありません。

痛み止め(オピオイド)による便秘は少量でも起こってしまう可能性があります。
痛みをとるためには避けてはとおれない副作用になります。

痛み止め(オピオイド)による便秘が起こる原因は

・消化管に作用し、胃液・胆汁・膵液分泌を減少し便に潤いがなくなります。

・腸管の動きを悪くし便を肛門まで運びにくくします。

・腸の動きがゆっくりになると大腸でどんどん便から水分を奪ってしまい、便がどんどん固くなります。

・内肛門括約筋という便意があると緩む無意識で動く筋肉の動きがダメになります。

便秘が嫌だからと痛み止め(オピオイド)やめないで

痛め止め(オピオイド)による便秘はどうしても起きてしまう可能性が高いです。

便秘を起こす量より多い量を飲まないと痛みは消えません。

しかし、個人にあった便秘薬を使用すれば解決します。

痛み止めによる便秘の対策

まずは便の状態を確認する必要があります。

便が硬い場合

便が硬い場合は水分を引き寄せる浸透圧性下剤という便秘薬を使用します。

代表的な薬は酸化MgOです。ドラックストアでも購入しやすく妊婦さんも使用できる薬です。

酸化マグネシウムとかの浸透圧性下剤はどういう薬

腸管に酸化マグネシウムがあると浸透圧(とにかく濃度を薄めようとする力)により腸管に向かって

水分が引き寄せられます。

その結果、便の水分量が増えることで柔らかくなり、

便の大きさが増えることで大腸を刺激し大腸の動きを改善します。

薬の用量が増えるほどその効果は強くなります。

酸化マグネシウムの注意が必要な人

酸化マグネシウムは腎機能が低い方に注意が必要です。

特に高齢になるにつれて腎機能は低下しやすいため高齢者は要注意です。

高マグネシウム血症が危ない

酸化マグネシウムは腎臓から排出されます。

しかし、腎機能が衰えてしますと酸化マグネシウムが排出されず血液中の濃度が高くなる可能性があります。

投与量が多くと投与期間が長いと注意です。

高マグネシウム血症の初期症状は

高マグネシウム血症の初期症状は

悪心・嘔吐・徐脈・筋力低下・傾眠などです。

血液検査でマグネシウムまで測定してくれないことがあるので心配な方は

マグネシウムの濃度も測定してもらいましょう。

モビコールとは

もし、クリニックに受診したならモビコールを試してみたいとお医者さんに伝えてみるのも良いです。

日本で最近発売された水分を引き寄せる便秘薬です。

海外ではずいぶん前から使用されていた薬で、2歳以上のお子さんから服用できる

安全性が高い薬でとにかく水分を引き寄せます。

モビコールは酸化Mgよりも水分を非常に引き寄せるとされています。

腸の運動が低下している場合

大腸性刺激性下剤を使用します。

大腸の運動が低下しているかはどうやってわかる?

大腸の動きに伴って聞こえる音を聞きます。

しかし、この大腸の動きの音をしっかり聴こうとすると聴診器が必要です。

通常であれば、1分間に5回以上で5秒から15秒毎ですが、

1分間に1〜2回だと下剤が必要になります。

刺激性下剤の注意点は

刺激性下剤は長期間使用すると慣れてきて薬の量を増やす必要が出てきたり、くせになることがあります。

そのため、頓用や短期間の使用が原則です。

しかし、がんによる便秘の人はためらわず便秘なら使用してください。

健康食品にも刺激性下剤は含まれる?

含まれます。センナ、大黄、アロエなどが代表的です。

ながーく飲み続けたりすると大腸の神経機能が悪化し、大腸が黒くなることがあります。

長く服用する場合は市販で購入するダイエット食品や健康食品に注意です。

けど逆にえば短期の使用なら問題ないです!

でないより出した方がいいですから!

痛み止め(オピオイド)に対する便秘の薬がある!

スインプロイク(ナルデメジン)です!

スインプロイク(ナルデメジン)とは

消化管にあるオピオイド受容体にのみに結合し、オピオイドの痛み止めによる便秘が起きにくくなります。

というと、オピオイドの痛み止めは脳に作用して効果を出しますが、スインプロイクは脳に行くことができません。

スインプロイク(ナルデメジン)の注意点は

オピオイドの痛み止めの人にしか効果がないこと

脳転移の患者さんに使用するとオピオイドによる痛み止めの効果が下がる可能性があるため使用できません。

以上です。

ご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

東京出身のぱつこです。

OLを経験した後、薬局で薬剤師をし
日々精進してます。

趣味は街を散歩・旅行・ランニング!

主に観光スポットや薬について記事を書く予定です
よろしくお願いします!

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