ロキソニンには飲み薬の錠剤と、湿布やテープ、ゲルタイプなどの外用剤とざっくり2タイプあります。
2つ同時に使用して問題ないか記事にします。
この記事は
・ロキソニン錠とロキソニンの外用(湿布やゲル)を
一緒に使用してる人
・一緒に使用しようとしている人
に向けて書きました
ロキソニンのテープ(又はゲル)と飲み薬を一緒に使用して大丈夫?
ロキソニンの飲み薬、貼り薬を一緒に使用することに大きな問題はありません。
ただ状況により異なるため続きの文章もご覧ください。
①お医者さんに言われた
安心してください。
お医者さんの指示通りに飲み薬を飲み、湿布又はゲルを使用してください。
②自分の判断で飲み薬と貼り薬など使用する
OTC医薬品(ドラックストアなどで処方箋なしで買える医薬品)や以前薬局でもらった薬を
自分の判断で使用する場合、飲み薬か貼り薬の
どちらか一方を使用して様子をみることを推奨します。
どちらかで効果あるなら、わざわざ飲み薬も湿布も使用する必要ないです
特にロキソニンの錠剤は即効性があり、しっかり痛みに効きます。
鎮痛効果は服用後15分〜30分以内にほとんどの人が効果を実感するとされてます。
手術後・外傷後疼痛に対するロキソプロフェンナトリウム(180mg/日、3 日間)の鎮痛効果は、15 分以内 に 20%、30 分以内には 54%の症例に認められた 13)。 また、抜歯後疼痛に対するロキソプロフェンナトリウム(120mg 頓用)の鎮痛効果は、15 分以内に 52%、 30 分以内には 84%の症例にみられ、速効性にすぐれている 2)。
ロキソニン錠60mg IF 第一三共株式会社より引用
ちなみに医療現場では、
貼り薬と飲み薬が処方される時は異なる成分を処方することが多いです。
なぜ心配ない?
①血液中にいく薬の量の違い
ロキソニンの貼り薬と飲み薬の併用が問題ないのは血液中にいく薬の量が異なるからです。
ロキソニンの場合、貼り薬が血液中にいく濃度は錠剤と比較して約1000分の1です。
全身の作用は薬が血液中にどれだけ含まれるかで決まります。
ロキソニン錠飲んで、ロキソニンテープを1枚使用したからといって
相乗的に副作用のリスクはほとんど上がりません。
②薬が作用する場所の違い
貼り薬と飲み薬では作用する部位が異なるため、起こりやすい副作用が異なります。
ロキソニンの錠剤は消化管から吸収され血液中に移行し、全身に作用します。
ロキソニンの貼り薬はほとんど血液中にほとんど移行せず、主に貼った部位へ作用します。
*貼った部位に作用するかは貼り薬によって全く異なります!
痛め止めのロコアテープなど全身に吸収される貼り薬もあるため注意が必要です。
どんな副作用がある?
貼り薬の主な副作用
貼った部位の痒みや皮疹、皮膚炎
貼り薬で注意が必要な人は、皮膚が弱い方です。
貼った部分が痒くなったり、炎症を起こることがあります。
皮膚が強ければテープ剤(茶色で薄いやつ)が剥がれにくく使い勝手がいですが、その分肌が荒れやすいです。
皮膚が弱い人はパップ剤(白くてもこもこしてるやつ)を使用するか
ゲルタイプなど塗り薬を使用すると良いです。
飲み薬の主な副作用
飲み薬は副作用に注意が必要です。
主な副作用を2つ書きます。
胃腸障害
胃粘膜刺激作用と小腸での潰瘍形成があるとされています。
胃が弱い人は胃薬と一緒に服用するか、食後に服用する必要があります。
腎機能障害
プロスタグランジンという体に影響を与える物質を作るのをどめることで痛みを止めますが、
プロスタグランジンが減ることで腎臓に流れる血液量が減り腎臓に影響を与える可能性があります。
特に、ご高齢の方や腎機能が低下している方、相性の悪い併用薬を飲んでる方は注意が必要です。
ロキソニンは有名な薬で安易に飲まれがちですが、副作用が目に見えてあわられにくいだけで
起こりうる副作用は消化管出血や腎機能障害でかなり厄介です。
健康な方で必要時に飲む場合なら良いですが、ご高齢な方、糖尿病を患ってる方など
人によっては安易にすすめたくない薬です。
結論
貼り薬と飲み薬を一緒に併用して大きな問題はありませんが、
自己判断で使用する場合はまずどちらか片方で良いでしょう。
しかし、「痺れるような神経の痛み」ではOTC医薬品では効果がないこと、
痛みの症状によっては緊急性の高い疾患の可能性があるため、病院に受診する必要があります。
そのため、痛み止めを購入するときはドラックストアなどにいる薬剤師に相談すると安心ですね。
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