子供の風邪の時によく処方される薬のムコダインとムコソルバン。
2つの薬の特徴や安全な薬かどうか記事にします。
ムコダイン(L-カルボシステイン)
痰や鼻水の成分を正常にすることで、ねばつきを減らしサラサラにします。
喉や鼻の粘膜は常に粘液を出し、細菌やウィルスをくっつけて捕えて外に出すことで
体の中に侵入することを防いでいます。
細菌やウィルスのような敵が増えると、敵を捕まえようと粘膜が頑張り、普段よりねばねばが強い粘液を出します。
しかし、粘度が高すぎると吐き出しにくくなってしまうのです。
そんな時に、ムコダインを服用すると適切なねばねば感になり、吐き出しやすくなります。
また、ムコダインには粘液の出し過ぎを防ぐ効果もあります。
ムコソルバン(アンブロキソール)
気道の粘膜を整え、痰や鼻水を引っかかりにくくします。
肺は、肺表面活性物質と呼ばれる気道の滑りをよくする物質を分泌します。
ムコソルバンはこの気道の滑りをよくする物質を増やすことで、
痰、鼻水を出し易くする作用があります。
名前が似てるけど一緒に飲むものなの?
ムコダインは鼻水や痰の粘液に作用します。
ムコソルバンは鼻水や痰を出しやすくする物質を出す粘膜に作用します。
ムコダインとムコソルバンは作用する箇所が異なります。
そのため、ムコダインとムコソルバンの併用は効率的で一般的な処方です。
また、この2種類は即効性はないものの、急性の咳症状にも効果が期待されています。
服用間隔はどれくらい空ければいいの?
一般的にムコダインとムコソルバンた1日3回服用します。
しかし、お昼に服用すること難しい幼稚園児などは1日2回で服用することが多いです。
ムコダインは1.4時間〜1.6時間で半分の量になりますが、ムコソルバンは5時間で半分の量になります。
そのため両方の薬を一緒に服用している場合は大体4、5時間空ければ安心です。
とはいえ前後しても問題ありません。
飲みすぎちゃった。どれくらいなら安全?
ムコダイン、ムコソルバンはどちらとも安全性が高い薬です。
両者とも起こりうる副作用で食欲不振や下痢、腹痛などの消化器症状が見られますが
発生頻度は0.1%以上1%未満と極めて少ないです。
*発疹などの過敏症が出た場合はすぐ中止が必要です。
仮に多く服用しすぎたとしても、お腹壊すかなくらいであるため大きく心配は入りません。
ムコダインは1kgあたり1日量が30mgで1回量10mg。
ムコソルバンは1kgあたり1日量は0.9mgで1回量は0.3mg。
実際1日3回のところ1日2回で服用し、1回あたり1.5倍で飲むことが多いですが
特に副作用などの訴えはありません。
用法用量を守ることが大切ですが、過剰に心配しなくても大丈夫な薬です。
以上です。ご覧いただきありがとうございました。
参考にした本は薬の比較・使い分け100とムコダイン、ムコソルバンの添付文書です。
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