睡眠剤にベルソムラやデエビゴが処方されるケースがあります。
2つの眠剤の違いについてみていきます。
大きな違いは2つ
ベルソムラとデエビゴの大きな違いは2つです。
・湿気に強いかどうか
・一緒に服用できない薬の違いです。
湿気の強さについて
ベルソムラは湿気に弱いため頑丈なアルミ素材のPTPシートに入っています。
デエビゴはベルソムらより湿気に強く、錠剤の中身が確認できるPTPシートに入っています。
湿気に弱かろうが別にどっちでも良くない?と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、複数の薬を服用している方は、服用時点ごとに薬を1つの袋にまとめて作る一包化で
お渡しすることがあります。
ベルソムラは湿気に弱く服用する直前にシートから薬を出さないといけないため一包化できません。
そのため、一包化をするならデエビゴだと服薬しやすくなります。
毎日服用せず、眠れない時の場合はベルソムラで良いですね。
一緒に服用できない薬について
ベルソムラで特に問題なるのは抗生剤のクラリス(クラリスロマイシン)と一緒に飲んではいけないことです。
クラリスは虫刺されや、風邪、気管支の炎症を抑える目的でもよく処方されるため注意が必要です。!
クラリスがベルソムを分解するのに必要な酵素の力を弱めてしまうからです。
クラリスは処方されることがたびたびあるため注意が必要です。
その他に、HIV薬とカビを殺す薬が一緒に服用できません。
デエビゴは一緒に服用できない薬はありません。(注意が必要な薬はあります!)
ただ、ベルソムラもデエビゴも一緒に服用するのに注意する薬はあります。
結局どっちがいいの
2つの違いだけみるとデエビゴのがいいのではと思ってしまいそうですが、実際服用してみないとわかりません。
デエビゴには中等度の肝機能障害の患者に対して注意書きがあり、体内での薬の分解過程がかなりイレギュラーです。
副作用の頻度も異なりますし、結局その人にあう、あわないを服用して判断する必要があります。
ただ、眠剤としての作用の仕方はほとんど同じであるため大きく気にしなくていいと思います。
以上です。ご覧いただきありがとうございました。
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