抗うつ薬を服用している方でめまいを訴える方はいらっしゃいます。
抗うつ薬はサインバルタ(デュロキセチン)、ジェイゾロフト(セルトラリン)、レクサプロ、イフェクサーカプセルなどです。
めまいの原因を薬と疑うのも間違いではないですが、めまいの種類や発生時期によって原因は異なります。
では、どのような場合に薬によるめまいの可能性があるか見ていきます。
どんなめまいが怪しい?
めまいは回転性、非回転性に分けられます。
薬による副作用の可能性があるのは、非回転性の浮動性めまいです。
浮動性はふわふわする感覚のめまいです。
回転性めまいであるぐるぐるするめまいは、薬によるものではなく、平衡感覚を正常にするのに重要な耳に原因がある可能性が高いです。
回転性めまいであれば、耳鼻科に受診することを勧めます。
浮動性なら薬によるもの?
浮動性でも「中枢性」「全身性」「薬剤性」「心因性」と4つに分類されます。
そのため、薬が原因とすぐに決めつけるは難しいです。
しかし、薬の飲み始めや増量したタイミングであれば、薬の可能性があるため、先生に相談することをお勧めします。
薬を服用して、しばらく経過してからめまいの症状が現れた場合、薬が原因とすぐに判断できません。
注意することは
めまいの原因を薬と決めつけて、抗うつ薬の服用を自己判断で中断するのは避けてください。
薬によってセロトニンのバランスが保たれています。
服用を中止することでセロトニンのバランスが大きく崩れます。
つまり、薬によってうつ症状がコントロールしている、または、症状をコントロールし始めているなか、服用を中断すことで、うつ症状の悪化が現れることがあるからです。
うつ病の薬は減量を慎重に行う必要があります。
薬によるものだったらどうなる
薬を徐々に減量、または別の薬剤に変更が考えられます。
先生の指示のもと減量、中止を行う必要があります。
以上です。お役に立てれば幸いです。
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